二人目

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二人目

やはりキョーアックはあまくなかった。 ドードーマンの住所を見つけると不在時に侵入。家族を人質にとり、ドードージャーを殺した時と同じ戦法をつかってきた。 「くそう!ひきょうだぞ!」 ドードーマンはさけんだがそういうセリフが通用する相手ではなかった。 このままではドードーマンは実力を発揮せずに殺されたあと、残った家族も惨殺されて終わりだ。そう思ったときであった。 頭上から迫撃砲の攻撃がキョーアックにおそいかかった。イチレンジャーの個人武器である迫撃砲だった。現場にイチレンジャーの姿はない。どこかの、ものかげに隠れて上から攻撃をくわえているのだ。 迫撃砲は真上に爆弾を曲線をえがいてうちあげる兵器だ。 その正確な猛攻にキョーアックたちはドードーマンの家族をさっさと刺し殺すとあわてて逃げ出していった。 敵の去った現場にイチレンジャーの乗った装甲車が止まった。 「大変だったな。これがあいつらのやり方だ。これからは住所を固定しないことだな。」 降りてくるなりイチレンジャーはそう言った。 「殺人事件だがキョーアックのやったことだから警察にいってもなにもできない。警察もあてにならん。自衛隊は壊滅している。こいつらをやっつけるのは俺だけだ。」 家族を殺されたドードーマンはただ茫然としていた。
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