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結婚相談所でなく
ある結婚相談所。自分はそこに通ううちにそこにいるアドバイザーを好きになってしまった。
とても笑顔が綺麗な美しい女性だ。
小耳に挟んだ話では、彼女は最近離婚したとか。
「僕はあなたが好きです。いい父親にもなります」
僕は彼女に何度も話したが、彼女はニコニコ笑っているだけだ。
そして僕の頭を撫でたりする。
はぐらかしているのだろうか。それとも好意に鈍いだけ?
だけど僕はあきらめない。
いつか振り向かせて見せる。
夜、結婚相談所が閉まって彼女に会えなくなった。
また明日になれば会えるとわかっているものの、寂しい。
僕はないた・・・・・
「あの猫、今日もうるさいな」父親がイラついた顔で言う。
「叫び声みたいだね」
「甘ったれてるんだよ」
父親が部屋から出て行った。猫に水をかけるつもりなのだ。
怖いわ、私はそっとつぶやいた。
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