1.エメラルド争奪戦

2/3
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
予告時間5分前。 松山警部は、部下に、 「もしかしたら、ヤツはもうこの中にいるのかもしれん!お互いに、顔を引っ張れ!」 と、命じたが、シュワーツはいなかった。 そして、予告時間・・・ 「警部!大変です!」 と、部下が声をあげた。 「窓の外を見てください!」 窓の外を見ると・・・、 なんと、怪盗シュワーツが、たくさんいた! それだけでなく、なんと、それらの全ては、空中に浮かんでいた! 松山警部は、目を丸くしたが、すぐに部下に、 「ヘリコプターでヤツを追え!ワシは、この場に残って、エメラルドを守っている! もしかしたら、あれら全てが、おとりなのかもしれないからな!」 と、命じて、部下にシュワーツを追わせた。 松山警部は、出ていく部下を見ながら、 「いってらっしゃーい」 と言い、ニヤリと微笑んだ。 そして、エメラルドを守るのではなく、盗んだ。 松山警部こそが、怪盗シュワーツの変装だったのだ。 そこに、気がついた部下たちが戻ってきて、拳銃をシュワーツに向けて、 「怪盗シュワーツ!よくも、松山警部に化けてたな!逮捕する!」 と、怒鳴り付けた。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!