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しかし、シュワーツは、不敵な笑みを浮かべて、
「私の変装を見抜けなかったのは、あなた逹の落ち度。あのとき、私の顔をあなた逹が引っ張らなかったから。」
そう、松山警部は、顔を「自分で」引っ張ったのだ。
「さて、用も済んだ事ですし、もう帰りましょうか。あと、TVで、今日の事を放送しているなら、明日には、マスコミが警視庁に押し寄せるでしょう。TVからは、釣糸が見えないでしょうから・・・。では、失礼いたします。」
次の瞬間、シュワーツは、煙幕と共に、消えた・・・
この事は、シュワーツの予想していた通り、マスコミが、大量に、押し寄せた。
警視庁側は、あれは、シュワーツが釣糸で、ダミーをヘリコプターで釣っていただけだと説明したが、それでマスコミが収まるのか・・
一方、本物の松山警部は。
ずっと監禁されていたせいで、風邪を引いてしまっていた。
「くそお、シュワーツの奴。いつか、お前の両腕に、手錠をかけてやるー!覚えてろよ、シュワーツ・・・ハックショーン!」
松山警部の叫び声が虚しく響いた。
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