2.怪盗シュワーツの目的

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2.怪盗シュワーツの目的

怪盗シュワーツに、エメラルドを盗まれた事で、警察の面目は下がり、怪盗シュワーツを応援する人が増えた。 松山良介警部は、風邪を引いていたが、風邪が直り、出勤していた。 「警部、おはようございます。」 部下が挨拶をしたが、機嫌の悪い松山警部は、 「・・・ああ、おはよう。」 と、適当に挨拶をした。 なぜ、機嫌が悪いのか。 それは、怪盗シュワーツにエメラルドを盗まれた事もあるが、今日、出勤しようと警視庁に向かっているときに、ガムを踏み、あげくの果てに、転んでしまい、回りの人から、笑われてしまったからで・・・ そんな松山警部に、部下が、 「ずっと疑問に思っていたのですが、なぜ、怪盗シュワーツは、宝石を盗むのでしょうか?やはり、金目当てでしょうか?」 と、聞いた。 ずっと黙っていた松山警部は、部下の話を聞いて、 「ワシも、疑問に思っていたのだが、奴がそんな単純な理由で宝石を盗む奴ではないと思う。もしかしたら、何か目的が・・・あるのかもしれん。」 部下は、 「そうだとしても、シュワーツの目的は分かりそうにありませ・・・」 すると、突然松山警部が、大声を出し、 「バカモノ!そんなもの、ヤツを逮捕して聞き出せば、いいだけ!簡単な事だ!」 と、部下の言葉を遮り、回りに聞こえるように言った。
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