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一身上の都合
当時、私は入社1年目。
会社の前に植えられた街路樹の銀杏の葉が落ち、歩道に黄色い絨毯が敷き詰められた頃、気の合う同期の智也に告白され、付き合い始めた。
交際期間が4年を超えた頃、私の中でそろそろ…と将来を考えるようになったけど、智也からは何のアクションもない。
どうすればプロポーズしてもらえる?
そんな事を思っていた矢先、智也にお洒落なイタリアンレストランに誘われた。
ゴールデンウィーク明け、最初の金曜日の事だ。
私は期待に胸を膨らませて、精一杯のお洒落をして待ち合わせのレストランに向かう。
いつも通り食事をし、ドルチェまで食べたが、プロポーズらしき言葉は出てこなかった。
私が諦めかけたその時、智也が口を開いた。
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