9人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
湿気があって、どことなく翼が重たい。
翼といえば、衛藤弟の翼君は今日も公園でカー子を探してたりするのだろうか。
流れで思い出したから、こけしなし公園に向かってみる。
いた。
思わず「カア」と鳴いたら、昨日と同じく両手を上げて手を振ってくれる。
昨日と違うのは兄がいないこととブランコに乗っていること。
弟君だけだろうと綾乃は構わなかった。
約束もしていないのに待っていてくれたことが嬉しくて、大胆にも翼君のジーパンの太ももめがけて下りていった。
最初のコメントを投稿しよう!