ゆるり日常エッセイ

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今日は2カ月に一回通っている 美容室に行ってきました。 いつも担当してくれている人は あいにくの休みだったので、 今日は急遽初めましての方に 担当してもらいました。 その方はいつもは駅前にある もう1店舗で勤務をしていて、 たまたま今日はこちらにいると仰ってました。 私の髪はどちらかというと、 癖毛で湿気などを含むと 髪の毛が膨張しがちです。 職業がら最低限のまとまる髪は必要なのだといつものように相談しました。 その美容師さんは私の髪をサラッと確認したあと、 「右と左のバランスが少し違うので長さは残しつつも髪がまとまるようにしましょうか」 とアドバイスしてくださいました。 その言葉を聞いていつもはまとめるために、髪の毛を梳いてもらうことを中心にしていただいてた私は少しビックリしました。 **髪の量が多い=髪の毛をすく ** という図式が私の中で、勝手に出来上がっていたんだと気づいた瞬間でした。 髪の毛を洗いながら世間話のついでに 「どのくらい美容師さんをされてるんですか?」と聞いてみたら、 「10年以上はしてますね」と話してくれました。 最初新人の頃はヘッドスパを中心にしていたけれど、 その中からリピーターになってくれる人がいてそこからカットも早めにさせてもらえるようになったと仰ってました。 「それじゃ、何千人と髪の毛見てこられたんですよね?」と尋ねると 「もしかしたら、それじゃきかないかもしれませんね」と笑いながら話してくれました。 その後のカットですが、それは私の想像をはるかに超えるものでした。 いつもは髪の毛全体のバランスを見ながら 髪の量を減らすという作業を 中心にしてもらうのですが、 その方は髪の毛を上の方に 持ち上げてシャシャシャ…と落とすように 髪の毛にハサミを入れていかれました。 何がどうなってるのか素人には よく分かりませんが どうやら髪の毛にまとまりをもたすため、 レイヤーなどを数ミリ単位でいれてくれたようで、 膨張していた私の髪はスッキリ まとまるようになりました。 技術ってすごいなぁと感じました。 でもそれ以上に心地良かったのは、 高い技術を身につけていても 決して偉ぶることなく、 謙虚な姿勢で ずっと接してくれていたことです。 それは本当に居心地良かったです。 きっとその方にリピーターが増えたのも、 技術の高さは勿論、 一緒にいて居心地がよく快適だったから じゃないかなと感じました。 髪を切って気分一転また仕事を頑張ろう!!と思いました。
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