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雨の中
「はぁ~」
今日は残業で疲れているというのに、まさかの雨で電車が遅れ、いつもより帰りが遅くなってしまった。
雨は嫌いではないけれど、電車が遅れるのは勘弁してほしいものだ。
最寄りの駅に着いても雨はけっこう降っており、ザーザーと雨音が聞こえる。天気予報では、今日の午後には雨が止むと言っていたのに、嘘ではないかと、心の中で気象予報士にツッコミを入れる。
手に持っている紺色の傘を開き、最寄り駅を背に雨の中帰路へと歩き出す。
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