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プロローグ
拝啓 花の便りも届く今日この頃、君は元気にしているでしょうか。今はどこにいるの?何を考え、どんな風に過ごしているの?
君と過ごしたあの短い時間は、今でも私の宝物です。時々どうしようもなく君に逢いたくて、君の声が聴きたくなる時があります。そんな時君と行ったスカイツリーの展望台に私はひとりで行くことがあります。ごちゃごちゃとしたジオラマのような街の風景を君は「何も面白みがない」と言い切ったあの言葉をひとり思い出しながら、そこにどうしても私は君の面影をさがしてしまうのです。どこにもいない君を・・・。
君に逢いたい・・・・・。
もう決して逢うことの叶わぬ君を、私はどうしても忘れることができずにいるのです。そして今でも私は諦めきれずにいるのです。
君を取り戻すことを・・・・。
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