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…………ああ。
サイレンの音が聞こえる。
もう見えないけれど、この音は救急車と警察だ……。
そういえば、警察に遺留品?
まあ、そんな何かとして……回収された場合。
俺はずっと、そのまま警察に、いることに……なるんだろうか……。
リサイクル、されることもなく……
ずっと、薄暗い倉庫かどこかで……じっと、していたり、するんだろうか……。
リサイクル、されるなら……
またあの子と、巡り会えることもあるかもしれない……けれど…………
これが俺への、罰と……いうことだろうか……。
そんなトコだけ、神は……傘も人間も、平等か。
いや…………そんなトコも、平等なのか……。
だから、きっと。
俺は、あの子に……会えた…………。
まあ、いい……。
少しでも、復讐を……果たすことは……できた……。
それに、あの子には……お似合いの、かわいい傘が、いる。
だから、もう。
いい。
俺、は……俺は、もう────。
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