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好子が笑う。
だが、その笑いは、寂しそうだった…
なんともいえない寂しさをたたえている。
私は好子さんを見る。
すると、最初は気づかなかったが、好子さんが、お酒を飲んでいることに、気づいた。
どれほど、飲んでいるわけではないが、うっすらと、顔色が、赤くなっている。
上気していると、言えばいいのか?
精緻な日本人形のような顔が、うっすらと赤くなり、そのせいか、なんとなく色っぽく見えた。
いかに、キレイでも、好子さんは、30歳を超えておる。
十年前の二十歳の頃ならば、お酒を飲んでも、ただキレイなだけだが、この歳では、やはり、違う…
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