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「…さあ…」
好子が、なおも、私にお酒を勧めた。
私の心に、なにか、引っかかるものがあった…
私は無言で、目の前の好子を見た。
たしかに、酔っ払っている。
その証拠に、顔がわずかに、火照って、赤くなっている。
息もわずかだが、酒臭い…
が、どうにも、引っかかる…
「…好子さん…」
「…なに?…」
「…酔っ払ったフリをするのは、止めたら、どうですか?…」
「…酔っ払ったフリ?…」
好子の顔が、微かだが、引きつった。
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