好子の部屋

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 私が、内心、そんなことを考えてると、好子が、部屋にある冷蔵庫から、缶チューハイや、ビールなど、数種類の缶を持って、やって来た…  「…やはり、具体的に見ないと、どれが好みかわからないから…」  好子が言う。  たしかに好子さんの言う通り…  …なにか、飲まない?…  と、いきなり、言われても、好子の部屋になにがあるか、わからない…  だから、答えようがない…  ゆえに、具体的に、なにが、あるのか、見せるのが、一番良い…  好子は、私が座るソファと、部屋の冷蔵庫を、何度か行き来して、10本の缶チューハイや、ビールを持ってきて、テーブルに並べた。  どれも、同じ銘柄は、なにひとつない…
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