好子の部屋

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 「…随分、色々な種類があるんですね…」  「…そのときの気分によって、飲み物を決めるの…だから、色々な種類があった方がいいでしょ?…」  好子が目の前のソファに座って言う。  「…でも、こんなに一杯…」  言いながら、お金持ちだから、できる芸当だなと思った。  まるで、スーパーやコンビニのような品揃え…  しかしながら、この部屋とこの豪邸を考えてみれば、それも驚くことでもない…  なにしろ、高価な旅館のような内装の部屋…  いわゆる、お金持ちの部屋だ…  私が、あらためて、そんなことを考えていると、  「…まあ、これほどあれば、どれがいいか、悩むわね…」  好子が言った。
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