よしっ、決めましたっ!

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   ははは、と笑って見ているのどかを見ていた綾太たちは、ひそひそと話していた。 「面白くないな、一気にラブラブになりやがって」 と言う綾太に、 「……別に面白くないというわけではないですが。  このままというのもどうかと思います」 と中原が言う。  いや、どうかと思いますってなんだ? とのどかが聞いていたら、突っ込んでいるところだろうが。  泰親が確かに、と重々しく頷いた。 「私も困っておるのだ。  のどかは最近は貴弘とばかり寝て、私とは同衾(どうきん)してくれん」  いや、それは貴方が猫じゃなくなったからでは……、 とみんなの目には書いてあったのだが、泰親は特に気にすることもなく、訴え続ける。 「しかも、のどかは夜遅くになって、人目がなくなると、貴弘に強要されるのか、貴弘サンなどと呼んでおるのよ」  のどかが聞いていたら、 「……いや、いけませんか?」 と赤くなって言い返してくるところだろう。 「おおそうだ」 とそこで、泰親は手を打った。 「さっき、風子とのどかがいい話をしておったのよ。  ちょっと貴弘のところに行ってこよう。  貴弘は、ああ見えて、のどかのことに関しては、ちょっと自信がない奴だからな。  ひとつ、からかってやろう」  貴弘ー、と走っていく泰親を見て、八神が、 「あの神主、此処に居る誰より俗っぽくないか?」 と呟いていた。
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