第2あ 騎士ああああ

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第2あ 騎士ああああ

 ああああ王により紹介されたああああという人物は、こちらを一瞥(いちべつ)すると軽く頭を下げ、口を開く。 「ああああ王国騎士団に所属するああああと申します。以後、お見知りおきを」 「ど、どうぞ、よろしくお願いします……」  今、何と言った? 以後、お見知りおきを、と言ったのか。それは、つまり……。 「勇者ああああよ! ああああ王国のああああ騎士団代表として騎士ああああを連れて、魔王ああああを討伐(とうばつ)して参れ!」    あ  ああああはああああ宮殿を(あと)にする。ここに来る時には、ああああ一人だった。しかし、今は違う。ああああもいるのだ。ああああは、ああああと二人でああああ通りを歩いていた。 「それで、ああああはどういった経緯(けいい)で魔王ああああ討伐の旅のお(とも)として選ばれたの?」 「はっ! それは、勇者ああああ様が……」 「勇者も、様も、いらないって。ああああと呼んでくれればいい」 「し、しかし……」 「仲間でしょ? 仲間とは対等であるべきだ。俺は上官じゃない」 「うっ……」  何か言われているのだろうか。多分ああああ王から、くれぐれも失礼のないように、という感じで釘を刺されているとみた。ならば、こちらも対処のしようがある。 「はい、これは勇者命令! 様も敬語も禁止!」 「なっ!?」 「ほらほら、どうする? ああああ王の忠告と、勇者の命令、どっちが大事なのかなぁ?」 「くっ……卑怯なっ……!」 「目的のためなら手段を選ばない。それが勇者ああああのポリシーだ」  キッと(にら)み付けた視線が、(おだ)やかになる。観念したのだろう。 「はぁ……分かりました」 「分かってないよね!?」 「敬語については、今はどうにもなりません。今後、善処(ぜんしょ)します」 「元からそういう言葉遣いなのね。了解。で?」 「ふぅ……。あ、ああ……」 「ほら、頑張れ頑張れ」 「ああああ!」  ああああも遂に吹っ切れたようだ。無事に彼女の心のしがらみを取り払うことに成功した。これで、真の仲間に一歩近付けた……かな? 「これでご満足でしょうか?」 「よくできました」 「子供扱いは止めて下さい」 「えっと、俺よりも年下……だよね?」 「同い年です!」 「あっ……」  先入観である。ああああには、ああああが同い年に見えていなかった。いや、同い年から敬語が使われるはずがないと思っていた。故に、年下だと勘違いしてしまった。 「……じゃあ、敬語も止めてよね」 「善処します」 「同い年から善処なんて言われたことないよ……」 「精進(しょうじん)します」 「言い方の問題じゃなーい!」  やれやれ、先が思いやられる。まだまだ真の仲間になれる日は遠いかもしれない。 「それと、先刻の質問の件についてですが」 「あぁ、すっかり忘れてた」 「王国騎士団の中で求人募集があったのです」 「そんな、バイトみたいな……。で、無事にその選考を勝ち抜いたってこと?」 「いえ、私一人しか志願者がいなかったのです」 「聞きたくなかったよ!」    あ  さて、思いがけず仲間が増えたが、あと一人か二人は欲しいところ。そして、仲間といえば酒場である。という訳で、早速向かうことにした。 「酒場……ですか?」 「そう、酒場」 「あの犯罪者予備軍共の巣窟(そうくつ)ですか?」 「言い方! いや、確かに問題を起こして騎士団に捕縛(ほばく)されがちだけども」 「全く、無駄な手を(わずら)わせないで欲しいものです。人間同士で争って何になると」  木製の看板が見えてきた。吊り下げられたそれは、今日も風に吹かれて揺れている。『ああああの酒場』。店主兼マスターのああああから取った名前である。そして、難攻不落として名高い酒場のお姉さんことああああが、旅の仲間を紹介してくれる。そういった手筈(てはず)になっている。 「ああああはお酒は飲まないの?」 「あの百害あって一利なしの劇物(げきぶつ)のことですか?」 「初めて聞いたよ! えっ、お酒のことで合ってるよね?」 「泥水を(すす)った方がマシというものです」 「そんなに!?」  ふと、ああああは窓からああああの酒場の内部を覗き込む。何てこった……。話が違うぞ! 「ああああ、どうかされました? 顔色が優れないようですが……」 「あぁ、事情が変わった。次の町へ向かおう」 「随分と急ですね」 「なるべく早くああああ王国を出よう。行き先は、そうだな……西のああああ町で」 「西のああああ町ですと、道中でああああに遭遇したというああああの情報もありますし、ああああ関所を越えるために『あ』の手形を準備する必要があります。故に、東のああああ町の方がよろしいのでは」 「分かった! 分かったから、東のああああ町に行こう!」  ああああは思った。どうしてこの世界は、こんなにもあで(あふ)れ返っているのだろうか。それは、ああああのみぞ知る。    あ  ああああ一行は、ああああ平野にいた。この場所で出現するモンスターは、ああああ、ああああ、ああああ、の三種類。どれも低級モンスターのため、旅の妨害にはならない。変なああああさえ、異常出現しなければ。  あ! 野生のああああとああああとああああが飛び出してきた!  ああああ   ああああ   ああああ  ああああ   ああああ  あ:あああ  あ:あああ  あ:あああ  あ:あああ  あ:あああ  あ:あああ  ああああはどうする? ▷ ああああ   ああああ   ああああ   ああああ  ああああのああああ!  会心(かいしん)のああああ! ああああにああああのダメージ! 「アアアアァ!!」  ああああはああああを倒した!  なんと! ああああとああああは逃げ出した!  ああああの勝利!  ああああはああああをああああと、ああああをああああ手に入れた!  ああああはああああが上がった!  ああああはああああが上がった!  ああああ   ああああ  あ:あああ  あ:あああ  あ:あああ  あ:あああ  あ:あああ  あ:あああ 「全く訳が分からない」 「何かおっしゃいました?」 「いや、こっちの話。そういえば、今日泊まる宿の予約は……お願いしていいかな?」 「何なりとお申し付け下さい。では、伝書ああああを飛ばしておきますね」  伝書ああああとは、連絡用のああああのことである。目的の町や村から極端に離れていなければ、ああああを飛ばして連絡することが可能であるのだ。昔じゃ考えられない。ああああも進歩したものだな。 「そういえば、さっきああああを倒した時に何か落としていきましたよ」 「これは……ああああだな」 「じゃあ、不用品ですね。とりあえず捨てましょうか?」 「いや、何かに使えるかもしれない。一応取っておこう」 「使えますかね……?」  そう思うのも仕方ない。これは低級モンスターああああが落とした、ああああなのだから。しかし、無駄なああああでも収集してしまうのが、勇者の(さが)なのだ。こればっかりは()められない。 「そろそろああああ平野を抜けて、ああああ森に入りますよ」 「このああああ森では、ああああ平野のモンスターに加えて、ああああとああああとああああも出現するから要注意だ」 「承知しております」  ああああとああああはああああ森へと進入する。ここまでの旅路は順調である。  ところで、ゲシュタルト崩壊してきただろうか?
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