第5あ 格闘家ああああ

1/1
60人が本棚に入れています
本棚に追加
/113ページ

第5あ 格闘家ああああ

 ああああには、一つだけ心当たりがあった。そう、ああああである。現在ああああの旅に同行しているなど、ああああ一人しかいない。そこに現れたもう一人の謎のああああ。つまり、ああああしか考えられなかった! 「あの、この宿屋ああああには裏ああああは……」  遅かった。手遅れだった。見付かってしまった! 「よぅ、ああああ! 久し振りだなぁ?」 「あっ……うん。久し振り……」 「おいおい、どうした? まさか、忘れてたんじゃないだろうなぁ?」 「あー! そうだった! 忘れてた! ゴメンゴメン!」  嘘である。 「来ると思って酒場ああああでずーっと待機してた俺の身にもなってみろよ」 「いやー、うっかりしてた。もう、完っ全に忘れてた!」 「もしや、そちらの方が……酒場をスルーした原因ですか?」  空気を読め! いや、薄々勘付(かんづ)いてはいた。ああああの空気の読まなさは、人一倍なのだ。それ故の、周囲を気にしない毒舌なのだ。 「ほぉ。あとでじっくり話を聞かせてもらう必要があるなぁ?」 「は、ははは……」  肩を組む二人の様子を、ああああは微笑(ほほえ)ましそうに、何処か(うらや)ましそうに眺めていた。    あ  宿屋ああああを出た後、ああああがああああに問う。 「それで、こちらの方は……?」 「あー、コイツは……何というか、(くさ)れああああって奴だ」 「おい、ああああ! ちょっとツラ貸せ!」  ああああはああああに引っ張られる。 「ああああ! もしかして、あのキレーなねーちゃんはまさか……」 「ああああ王国騎士団から派遣された、旅の仲間だけど……?」 「あー! だからか! だから、俺を誘わずに……そういう……」 「いや、断じて違うからね? 勘違いすんなよ?」 「だが! 俺が来たからにはそうはさせん! とりあえず、まずは紹介よろしく」 「駄目だこりゃ……手に負えない……」  仕方なく、ああああはああああにああああを紹介することにした。 「あー……コイツは、うちの近所に住んでるああああで……」 「幼馴染と言え! 幼馴染と!」 「男の幼馴染なんて需要(じゅよう)がないからさ……」 「申し遅れました。私、勇者ああああの親友『格闘家ああああ』と申します。あぁ、何とも見目麗(みめうるわ)しい女性。まるで、ああああに咲く一本のああああのよう」 「例えが下手か!」 「いや、上手い例えだろ? よろしければ、親睦(しんぼく)を深めるために酒場にでもご一緒しませんか?」 「朝から酒場に誘うな!」 「駄目か?」  だから一緒に旅をするのが嫌だったんだ。しかし、ああああは同行すると言って聞かなかった。それ故に、わざわざ嘘の出発日を教えていたはずなのだが……あろうことかああああ王国の酒場にいた。完全に待機していた。という訳で、行き先を誰にも告げずにスルーしたのだが、一晩で見付かってしまうとは……。  そんなああああの心境も知らず、ああああはピシャリと言い放つ。 「お断りさせて頂きます」 「えー、そう言わずにさぁ。一杯だけでいいから。一杯だけ」 「止めて下さい!」  物凄い剣幕(けんまく)に、流石のああああも押し黙る。ああああがこんなに怒ることが、今までにあっただろうか。 「私は、勇者ああああ様に身も心も(ささ)げた身。何処のああああの骨とも知らぬああああの誘いなど受けません!」 「えっ……えーっ!? ああああ、お前……マジかよ……」 「いや、誤解だから! 何もしてないからね!」 「何もしていない……? ここまで一緒に冒険してきた仲ではないのですか?」 「ああああも(たた)み掛けないで!!」  事態は一向に収拾(しゅうしゅう)しなかった。    あ 「えー、という訳で。非常に不服(ふふく)ではありますが、新たな仲間を迎える運びとなりました」 「格闘家ああああだ! よろしく頼むぜ!」 「私はああああ王国騎士団の騎士ああああと申します。以後、お見知りおきを」 「俺もああああ王国出身だ! 奇遇(きぐう)だな!」 「はぁ」  格闘家ああああ。茶色い短髪がトレードマーク。いかにも格闘家らしい軽装備で、両手にはああああをグルグル巻きにしている。全体的にああああよりもガッシリした体格(たいかく)。  こうして、無事に勇者ああああのパーティは、ああああとああああを迎えて三人パーティとなった。果たして、今後彼らああああに一体何が待ち受けているのか……。 「それで、次はここへ向かおうと思うんだけど」 「ああああ洞窟(どうくつ)ですか。魔王ああああの手先であるああああが住み着いているという(うわさ)の」 「いいんじゃないか? よく分からんが」 「ああああはちょっと黙ってくれ。かつての先代勇者ああああと魔王ああああとの戦いで、六つの宝玉あああああああは魔王ああああの手元に残った。しかし、聖なる力を(まと)ったあああああああを手元に置いておく訳にはいかない。かと言って、破壊することも叶わない」 「つまり、魔王ああああが(したが)える他の魔族のああああに宝玉あああああああを(たく)し、ああああの世界中に散らばせたということですか?」 「ご名答。魔王ああああは、少なくともああああ城からあああああああを離しておきたいはず。ならば、この辺鄙(へんぴ)なああああ洞窟にいるああああが、あああああああの一つを持っている可能性も十分にある」 「私はああああの意向(いこう)に従うのみです」 「よし、決まりだ!」  ああああとああああは話がまとまったようだ。その様子を、ああああはポカンと(なが)めている。 「おい、どうしたああああ? 行くぞ?」 「なぁ……あああああああって何だ? あが三つ多くないか?」    あ  初めての三人旅。ああああ一行はああああ森を抜け、ああああ湿原(しつげん)を歩いていた。周囲が深いああああで(おお)われている。ここからは、今までと打って変わってモンスターも手強(てごわ)くなる。  具体的に言えば、ああああの進化形であるああああや、ああああの亜種(あしゅ)であるああああなんかも出てくる。そして、特に注意すべきなのが、ああああ。奴の持つああああは、極めてああああなのだ。 「私はああああのことをよく知らないのですが、戦力にはなるのでしょうか?」 「それはああああ本人に直接聞いてみたらいいんじゃないか?」 「了解しました。ああああ、あなた足手まといにならない?」 「言い方!!」  どうやら、ああああは勇者ああああではない他のああああに対して、ああああな態度をとるようだ。しかし、当のああああはそんなこと気にもしない。 「おう! 足手まといにはならないぞ!」 「何ができるんです?」 「ああああができるぞ!」 「他には?」 「ああああだってできる!」 「他に?」 「うーん……ああああを出せるとか」 「それだけ?」 「ああああができるぞ!」 「それは最初に言いました」 「あとは……あとは……」 「その程度ではああああの底が知れるというもの。勇者ああああの補佐(ほさ)(つと)まりませんよ」  違う。これは対抗意識だ。ああああは、新しく来たああああをライバル視しているのだ。 「では、質問を変えましょう。あなたはどうして、勇者ああああと共に旅をしようと思ったのですか?」 「そんなの……決まってるぜ!」  勇者ああああは、魔王ああああの手からああああの世界を救うため。騎士ああああは、ああああの人々をああああの脅威(きょうい)から守るため。ならば、格闘家ああああは……? 「モテたいからだ!!」  ああああは、こんな奴をライバル視していたのかと自己嫌悪(けんお)(おちい)った。    あ  辺り一帯はああああの瘴気(しょうき)に囲まれ、遠くからはああああの遠吠(とおぼ)えが聞こえる。そう、ここは魔王ああああの住むああああ城。その最奥の魔王の間にて、魔王ああああは鎮座(ちんざ)していた。 「勇者ああああの子孫だと?」 「はっ! ああああによれば、確かな情報筋(じょうほうすじ)であると」  側近ああああからの(しら)せに、魔王ああああは少なからず驚嘆(きょうたん)した。よもや、勇者ああああの血筋が残っていたとは。今まで手先のああああに捜索(そうさく)させていたが、目ぼしいああああは全て潰したとの連絡を受けていた。それが、未だに健在したとは! 「はっ……はははっ……はーっはっはっは! そうか! まだ生き残っていたか! あの勇者ああああの子孫が! これは楽しみだ! して、その者の名は……?」 「はっ! 勇者ああああと申します!」 「勇者ああああ、か……」  まるで、かつての勇者ああああを髣髴(ほうふつ)させる名前。それもそのはず、一文字として違わないのだから。そして、()しくも魔王ああああと同じ名前であった。これは何という因果(いんが)だろうか。まぁ、因果でもなんでもないのだが。 「今すぐこの場にああああ四天王を召集(しょうしゅう)しろ」 「ああああ四天王を!?」  側近のああああは目を見開く。ああああ四天王が魔王ああああ様の前で一堂(いちどう)(かい)するなど、ああああ以来のことである。この報せは……この勇者ああああは……そこまでのああああであるのか!  魔王ああああ軍も着々と動き始めた。果たして、勇者ああああに未来はあるのか!  それと読者はこれを一字一句として飛ばさずに読んでいるのか!
/113ページ

最初のコメントを投稿しよう!