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「おはようございまーす!」
「あら、ゆっきん。おはよっ。今日も素敵ねぇ。イケメン度が神がかってて苦しいわ。
ちほりーん! ゆっきんがお迎えに来てくれたわよ。早く出てらっしゃーい」
この軽い口調の小柄な女性、真由里さんは智穂のお母さん。
智穂のDNAは、この人からそのまんま全て受け継いだモノだと言っても過言じゃないくらいに、智穂と瓜二つだ。顔も体格も。
「雪夜、おはよ」
……いや。ソッコー全力否定、いいっすか?
前言撤回っす。智穂のほうが、断然可愛い!
はにかみながらの上目遣いで『おはよ』って! この破壊力、ハンパねぇ! おまけに――。
「ゆっきん、どーお? ちほりんの今日のファッション、すっごく可愛いでしょ?
『ザ、まゆりんコーディネート』でぇーっす!」
えぇ! サーモンピンクの切り替えが利いてる白のパーカーの下には、デニムのショーパン。ソコから覗く、スラッと伸びた真っ白な足に、俺の目は釘づけっ。
「はい、マジかわゆいっす。『ザ、まゆりんコーディネート』、最の高!
今日も最上級の可愛さっす!」
「まっ! ゆっきんてば、正直者!」
はい。俺、正直者っす。
何せ、ひと目見ただけで胸にズキュンと風穴があくほどに衝撃的な智穂の可愛さに、クラクラが止まんない。
そのせいで、身体の一部が熱く反応しかけちゃって、危うくアレがアンッなことに……ピィーッ!(自主規制音、発動)。
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