第1話

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しかし―――まんまとサタンの策にハマってしまうとは……アダム国王もまだまだだな。 せめて戦士の1人位は 城に置いて行く事を考えられなかったのか……? それとも…4人全員を連れて行かないとイケない理由でもあったのか……? 「……その他の者は?」 「……皆すぐにこの城から避難させたわ。だから今この城に残っているのは 私とお姉ちゃんと……トマスの3人だけよ」 「……トマス?」 「お呼びでしょうか、姫様?」 「……!!」 声がした方を振り向くと……優しそうな 見た目30代~40代の男性が 部屋に立っていた。 この人が執事……!? 「(…超カッコいい―――!!!!)」 「………?」 トマスは背が高く、スラッとしていて、男の俺も思わず惚れてしまいそうな程 整った顔立ちだ。 「(女子から かなり人気がありそうだな…)」 「…如何(いかが)されましたか?」 「…いっ、いえっ!! 何でもないです!!」 トマスは「?」と首を傾げた。
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