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取り敢えず……この3人以外 避難したなら安心かな。
今度(明後日)は、魔王自らこの城へ来るみたいだし……。
「お姉ちゃん、私――怖い……魔王の妃になんてなりたくないよ!! でも……お母様が死ぬのもイヤ!!」
「セーラ……」
セーラはかなり怯えている……。
俺はセーラの背中をポン!!と叩いた。
「大丈夫!! お兄……コホン。お姉ちゃんにドーン!!と任せなさい!!」
「えっ……?」
前作で、俺は魔王コーネルを倒した男なんだ!!
「…サタンの事なら お姉ちゃんが何とかするから!!」
「なっ…何言ってんの!! サタンはコーネルより強いって聞いたよ!? お姉ちゃんに何とか出来る訳―――!!」
…えっ!? 弟のサタンは 兄コーネルより強いの?
「ま、まぁ…何とかなるって☆ だから泣かないで?ねっ?」
「なっ…!? 泣いてないもん!!////」
セーラは顔をゴシゴシ擦って、トマスと目を合わせた。
「(何か…いつものお姉ちゃんじゃ無い気がする……)」
「(そうですな……)」
なぜなら―――セーラとトマスの知っている“本当のサラ姫”は、とてもおしとやかなお姫様なのだ。
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