第1話

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「姫様方…そろそろディナーの御時間です」 時計はあっと言う間に 18時を回っていた。 「そうね……よろしくトマス」 「畏まりました」 料理人達も城から避難させた為 今日のディナーはトマスが用意する。 「ねぇ、今日のディナーは 何?」 「お二人が大好きな ハンバーグを御用意させて頂きます」 「トマスのハンバーグ!?」 「わぁ~!! ハンバーグ大好き!!」 二人の表情が ぱっと明るくなった。 トマスは一礼して 部屋から出て行った……。 「――あのさ…お姉ちゃん……」 「ん……?」 (今のお姉ちゃんは…私が知っている お姉ちゃんなの―――?) 「……ううん、やっぱり何でもない。それじゃ お風呂入ろっか?」 「えっ!? い…一緒に入るの?」 「どうしたの?いつも一緒に入るじゃない?」 イヤイヤ!!!! それは流石にマズイって!!!! 俺は見た目はお姫様だけど、中身は男なのだ。 「あ…わ、私はまだ用事があるから!! セーラ先に入って良いよ!!」 「そう?それじゃお先するね」 セーラも部屋から出て行った……。 「あ…危なかった……(汗)」
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