26人が本棚に入れています
本棚に追加
「姫様方…そろそろディナーの御時間です」
時計はあっと言う間に 18時を回っていた。
「そうね……よろしくトマス」
「畏まりました」
料理人達も城から避難させた為 今日のディナーはトマスが用意する。
「ねぇ、今日のディナーは 何?」
「お二人が大好きな ハンバーグを御用意させて頂きます」
「トマスのハンバーグ!?」
「わぁ~!! ハンバーグ大好き!!」
二人の表情が ぱっと明るくなった。
トマスは一礼して 部屋から出て行った……。
「――あのさ…お姉ちゃん……」
「ん……?」
(今のお姉ちゃんは…私が知っている お姉ちゃんなの―――?)
「……ううん、やっぱり何でもない。それじゃ お風呂入ろっか?」
「えっ!? い…一緒に入るの?」
「どうしたの?いつも一緒に入るじゃない?」
イヤイヤ!!!! それは流石にマズイって!!!!
俺は見た目はお姫様だけど、中身は男なのだ。
「あ…わ、私はまだ用事があるから!! セーラ先に入って良いよ!!」
「そう?それじゃお先するね」
セーラも部屋から出て行った……。
「あ…危なかった……(汗)」
最初のコメントを投稿しよう!