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調理場には お肉とソースの良い匂いが漂い、俺のお腹は「ぐぅぅ……」と鳴った。
「(……腹へった―――)」
俺のお腹の音に気付いたのか トマスが顔をこちらへ向けた。
「あっ……」
「…おや、サラ様。如何されましたか?」
「うっ…うん、えっと―――」
エプロン姿のトマスも素敵!!
……なんて言えるか―――!!!!
「顔が少しお赤い様ですが……」
「だっ…大丈夫ですッ!!!!」
俺は慌ててトマスから顔を背けた。
「えっと…サタンが現れるまでに 何か作戦を練っておこうと思ったんだけど……」
「なるほど…それは良い考えですね」
「…トマスなら、サタンを倒せそう?」
「私独りの力では、少し無理かも知れません……ただ―――」
「ただ……?(ゴクッ)」
「戦士と一緒なら―――」
「……倒せる?」
「……はい」
「そっか……!!」
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