第2話

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調理場には お肉とソースの良い匂いが漂い、俺のお腹は「ぐぅぅ……」と鳴った。 「(……腹へった―――)」 俺のお腹の音に気付いたのか トマスが顔をこちらへ向けた。 「あっ……」 「…おや、サラ様。如何されましたか?」 「うっ…うん、えっと―――」 エプロン姿のトマスも素敵!! ……なんて言えるか―――!!!! 「顔が少しお赤い様ですが……」 「だっ…大丈夫ですッ!!!!」 俺は慌ててトマスから顔を背けた。 「えっと…サタンが現れるまでに 何か作戦を練っておこうと思ったんだけど……」 「なるほど…それは良い考えですね」 「…トマスなら、サタンを倒せそう?」 「私独りの力では、少し無理かも知れません……ただ―――」 「ただ……?(ゴクッ)」 「戦士と一緒なら―――」 「……倒せる?」 「……はい」 「そっか……!!」
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