第2話

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でも……その戦士達は、全員ドラゴン討伐に行っちゃったからなぁ……。 「……戦士達が戻るまで、私がオトリになる」 「なっ…!? なりません!!」 やっぱり否定された……。 「…大丈夫。サタンは嫁に迎える人を、すぐに殺したりしないと思うから」 「で…ですが!! 万が一 サラ様の身に何か遭ったら!! オトリなら私がなりますから!!」 「トマス……」 トマスはきっと 主君に忠実で 真面目な執事なのだろう……でも。 「貴方がオトリになっては意味がないよ。サタンは、私かセーラを狙っているんだから……」 俺は別にトマスを嫁にしても良いけど…サタンはそう行かないだろう。 「し…しかし……」 「大丈夫。お母様を助ける方法だと思って……ね?」 「――ッ、か…畏まりました……」 ふぅ…やっと折れてくれた。
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