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馬車へ戻った俺達2人。
馬車は再び サタンの城へ向かって走り始めた。
「ところで……サタンって何歳?」
もう俺達は、すっかりタメ口で会話する様になった。
※会話は2人にしか聞こえていない。
「…何歳に見える?」
「う~ん……」
本来の姿は俺より年下に見えたけど……。
「……16歳?」
「ふふっ……正解は―――」
「正解は――?(ゴクリ)」
「……内緒☆」
……ガクッ。
「えぇ?何で?」
「…本当の年齢知ったら 多分ビックリすると思うし。だから永遠の16歳って事で良いよ☆」
「は、はぁ……(そんなにビックリする年齢なのか?)」
すると―――馬車がピタリと止まった。
「……魔王様、着きました」
「あぁ、ありがとう。御苦労だったね」
サタンが先に馬車から降りて 俺を
エスコートしてくれた。
「さぁ姫よ……ここが我が城だ」
「………」
この城の何処かに……イヴ女王が―――。
「……サタン?帰ってきたの?」
「………!?」
階段の上から 女性の声が聞こえた。
サタンの表情が 急に暗くなった……。
「……母上。ただいま戻りました」
「………!!!!」
……この人が―――。
「……我が城へようこそ。私はサタンの母…ルシアよ」
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