第3話

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馬車へ戻った俺達2人。 馬車は再び サタンの城へ向かって走り始めた。 「ところで……サタンって何歳?」 もう俺達は、すっかりタメ口で会話する様になった。 ※会話は2人にしか聞こえていない。 「…何歳に見える?」 「う~ん……」 本来の姿は俺より年下に見えたけど……。 「……16歳?」 「ふふっ……正解は―――」 「正解は――?(ゴクリ)」 「……内緒☆」 ……ガクッ。 「えぇ?何で?」 「…本当の年齢知ったら 多分ビックリすると思うし。だから永遠の16歳って事で良いよ☆」 「は、はぁ……(そんなにビックリする年齢なのか?)」 すると―――馬車がピタリと止まった。 「……魔王様、着きました」 「あぁ、ありがとう。御苦労だったね」 サタンが先に馬車から降りて 俺を エスコートしてくれた。 「さぁ姫よ……ここが我が城だ」 「………」 この城の何処かに……イヴ女王が―――。 「……サタン?帰ってきたの?」 「………!?」 階段の上から 女性の声が聞こえた。 サタンの表情が 急に暗くなった……。 「……母上。ただいま戻りました」 「………!!!!」 ……この人が―――。 「……我が城へようこそ。私はサタンの母…ルシアよ」
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