第4話

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「(サタンと同じ銀の髪に 吸い込まれそうな 青色の綺麗な瞳……)」 ルシアさんって 若くて美人だな。 「(…だからサタンはイケメンなのか)」 この人が 本当に黒幕? 優しそうに見えるけど……。 「(ただ、目が笑っていないのが気になるな……)」 「疲れたでしょう?…姫を部屋へ連れて行きなさい」 「はい」 「まっ…待って下さい!!」 「…何かしら?」 「お母様……イヴ女王は、無事ですか?」 「……えぇ」 よ…良かった……。 「あのっ…私、サタン様と結婚します!!」 「………」 「だから…お母様を解放して下さい。お願いします―――!!」 ルシアは「クスッ…」と苦笑いした。 「…良いでしょう。但し…女王を解放するのは 式が終わってからです」 「………っ!!」 「貴女の晴れ姿 お母様にも見せてあげなきゃ…ね?」 優しく俺へ言葉を掛けるルシアだが……これは 俺を城から逃がさない作戦の様にも思える。 サタンをチラリと盗み見ると、サタンは首を横に振った。 「今は逆らわない方が良い」 と言う サインだ。 「わ…分かりました―――」 7d5a59c8-1a2e-486a-8b41-b9fc4e92bfb6
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