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―???―
「こちらへどうぞ」
「……はい。 あの…貴方は?」
「私はサタン様の護衛役のレインと
申します。どうぞよろしくお願い致します」
「こっ、こちらこそ!!」
レインは、見た目13才位の少年。
ツノやシッポらしいものは 見当たらない……。
「…レインって、人間?」
俺が質問すると レインはピタッ…と止まった。
「はい…。幼い頃 サタン様に拾われて……」
「拾われた……?」
拐われたんじゃ無くて……?
「私は 親に捨てられたんです……」
「………!!」
雨の降る日……森の中に捨てられたレイン。宛もなく 森の中をただ彷徨っている時 サタンと出逢った。
『ボクはサタン。森の中は 魔物が沢山居るから 独りだと危ないぞ。お前の名前は?』
『何も分からない……。僕は捨てられたんだ……』
『……じゃあ ボクがお前を拾う』
『えっ……?』
『帰る場所が無いんだろ?だったらボクの傍で働きなよ。ボクの傍に居れば 安全だから!!』
幼いレインを救ったのは サタン
だった―――。
「レインと言う名前は、サタン様が付けて下さいました」
「そう…なんだ……」
「…サタン様は優しい方です。どうかサタン様の事を よろしくお願い致します」
「はい……!!」
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