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セーラは動きやすい服に着替えて、
ポシェットに護身用の武器や薬草等を詰め込んだ。
「……こんなものかな?」
「セーラ様……やはり一緒に行かれるのですね」
「勿論よ!! お母様とお姉ちゃんが危険な目に遭っているのに…静かに城で待機なんかしていられないわ!!」
「…良いんですか、トマスさん?」
「…えぇ。止めても無駄でしょうから」
「そう言う事☆ じゃ…カイン達はお父様の見張りをよろしくね!!」
風呂から上がったアダムにドッサリと(約一週間分)仕事を用意して 部屋へ閉じ込め、 カインへ見張りをお願いした。
「さて…準備万端!! クロ君とキラちゃんは?」
「ボクは大丈夫です」
「キララも大丈夫よ☆」
「あれ…?ケイトお姉ちゃんは?」
「ケイトは私の部屋に居るわ。私の身代わりよ」
「ケイトが……?」
「セーラ様の……?」
「身代わりぃぃ……!?!?」
「……ん?何か問題あるか?」
※部屋から出てきた。
「「「大ありだッ!!」」」
「なっ……何だよ?」
「先ずその見た目!! そして話し方!!」
「なっ……!? 話し方は兎も角……髪はちゃんと染めたし、ドレスも姫さんの着てるじゃないか!!」
「何て言うか……」
「お姫様のオーラが全然無い……」
「そっ…それは仕方無いだろ!?」
「……何でケイトがセーラ様の身代わりなの?」
「だって他に居ないんですもの……」
「…………」
「兎に角!! ケイトはなるべく喋っちゃダメ!! 部屋からも出てきちゃダメよ!!」
「ウウッ…わぁぁかったよ……!!」
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