第5話

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僕はレインと言います。 本当の名前は知りません……。 何故なら 僕は幼い頃 人間の両親に森の中に捨てられ……サタン様に救われました。 “レイン”と言う名前は サタン様から付けられました。 名前の由来は「レインを拾った時に 雨が降っていたから」だそうです。 命を救われた恩返しとして 現在は サタン様の側近・護衛役を務めさせて頂いております。 「(あれは……?)」 サラ様の部屋の前で待機していると サタン様が来られました。 「…サタン様? 顔色があまり優れない様ですが……」 「いや…別に何もないよ。サラはこの部屋に居るのか?」 サタン様の表情を見ると “別に何もない” 訳はないと思うのですが……。 「……はい。サラ様はお部屋で イヴ女王様と会話中です」 「そうか……」 何かあったのでしょうか……? 「サタン様……もっと私達の事を頼って下さい」 「……レイン?」 「困った事があれば 何でも話して下さい。 サタン様のお力になれるよう頑張ります!!」 「あぁ…ありがとう」 すると……サタン様は周りを見渡しました。 「サタン様……?」 「少しだけ……私の話を聞いてくれるか?」 「はい……!!」
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