第4話 ランジェリーマジック

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ほんと、人生何があるかわかったもんじゃない。 私の通っていた丸世小学校に5年生の時 千葉から引っ越してきた沢木 龍は、 小学生の頃は、それはそれは貧弱なかよわい男の子だったのだ。 それなのに、背もスラッと伸びて肩幅もあり、男らしくなった。 ストレッチの効いた細みのブラックジーンズに光沢のあるカーキ色のブルゾン、少し派手な感じのするファッションが彼に似合っている。 沢木くんは、 「久しぶりだからお茶でもどう?」と 人懐っこい笑顔で誘ってきた。 そう誘われて私も懐かしい気持ちでのこのことついていった。 そして、 今、目の前で珈琲なんぞを大人みたいに(もう充分に大人)すすっている彼。 何度見ても あの頃の龍と同一人物とは、とても思えなかった。
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