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「さっきから謝ってばっかりだな」
何度謝っても、やはり脳内ではまだ否定していた。
この人、本当に沢木くんだろうか?
「謝らなくていいからさ、この後、飯付き合ってよ」
沢木くんは、にこっと爽やかに微笑んだ。
「あ、えっと。無理。忙しいから。
悪いけど」
本当に同級生の沢木くんだかわからない人に、やたらと付き合っていられない。
何しろ私は色々と忙しいのだから。
「忙しいって?飯くったの?」
下着選びに夢中でそう言えば
夜ご飯もまだだった。
お腹をさすりため息をついた。
「まだなら 行こうよ。
それとも まだブラを選びたい訳?」
「えっ?」
やはり恥ずかしい場面を見られていたか。
「うっ」
でも、今は新鮮なブラという重要アイテムが必要だ。
体がだめなら、せめてランジェリーだけでも良いものにしたい。
「なんだ図星か。よし、俺が選んでやるよ」
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