第5話 ワインセレクト

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「あ、今。小林さんの言葉にドキッとした。 やばいくらいにね」 沢木くんは、胸をおさえる真似をしてみせた。 「小学校の時にさ、俺に初めて声掛けてくれたのって誰かわかる?」 「ううん?誰だったの?」 「小林さんだよ。 隣の席でさ、教科書も見せてくれたりして優しかったよね」 「そお? 忘れてたよ」 「転校って何回もしてたけど、いつも慣れないんだ。 だから、初めて声掛けてくれた人の事は 今でも忘れてない」
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