第6話 キスのティスティング

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やっと昼近くになって 「小林さん2番に電話です」 と後輩に言われた。 「はーい。了解です。…お待たせいたしました。小林です」 「うーん。そんなに待ってないよ。俺、沢木」 「え?なんで?」 思わず、眉間に皺が寄った。 「お昼ゴチソウになりに来た!」 「へ?なんで?」 「なんでって。昨日、俺がランジェリーに何万散財したと? 誰が好き好んで他の男のために着るランジェリーに金使うのさ」 あーあー、そんなことか。やっぱりそうだよねー。普通、過去のお礼に何万も使わないか。 でも、やっぱ心なしか、がっくりきた。 ただじゃなかったかーー。
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