第6話 キスのティスティング
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「もしもし!」 元気よく出ると 「すげーデカイ声。誰かと間違えた? それともそれが地声のトーン?」 この声は、昼に聞いたばかりな気がする。 また、出た。沢木くんだ。 「で?」 「なに?」 「何じゃないわよ。今度は何?」 「うん。彼氏と一緒?」 言葉につまった。 嘘をつけない性質だから、こういうとき困る。
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