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眞鍋さんは名残惜しそうにもう一度私を抱きしめた。
「お土産買ってくる。
それと、帰ってきたら雪乃の手料理たべたいな。まだ、作ってもらったことないし」
私は眞鍋さんの肩に顎をのせて、眞鍋さんの背中に回した手に力を入れた。
「いいですよ。腕を磨いて待っときます」
眞鍋さんのシトラスの香り。
大好き。
「楽しみだな。もちろん、雪乃の家に行っていいってことだろ?」
驚いて眞鍋さんの体から少し離れて、眞鍋さんを見つめた。
「え?そういうことですか?」
「ああ、別に場所は俺の家でもいいけど……早く帰ってきて雪乃と一緒にいたい」
「私もです」
あー、こんなのって凄く幸せ。
私って眞鍋さんから色々と求められてるんだ。
眞鍋さんをハニカミながら
そっと見上げる。
少し照れたように眞鍋さんも微笑んでくれた。
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