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斜めバンクのイケメンは、段々私へ近づいてきた。
「覚えてない?俺、丸世小学校に5年の時転入した沢木 龍」
りゅう?
りゅう?
私は思わずポンと音を立てて両手を合わせいた。
「あーーーー、わかった。
あのひ弱でドッヂボールのへたくそな
あの龍?
やせっぽっちで背が低くて泣き虫な
あの龍?」
そうだ、沢木くんだ。
かなり懐かしい。
小学校の時は、隣の席になって割と
仲良くしていた。
ドッチボールで当たって泣いてた沢木くんにハンカチを貸してあげたことを思い出した。
苦笑いする沢木くん。
「ちょっと!いいすぎなんじゃないのかな?小林さん」
「あ、ごめん」
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