ー 最初のXX君からの手紙 ー

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ー 最初のXX君からの手紙 ー

この話は私の部下だった者が手紙に託して私に残した文章の手紙を紹介致します。 フィクション? ノン・フィクション? どちらに取っても構いません! それでは書きます! 平成◯◯年◯月◯日 午前1時25分 『先輩申し訳有りません、この忙しい中急に休んで大変すみませんでした』 当初はこんな感じの『ご迷惑をお掛けして申し訳有りません』的な手紙でした。 平成◯◯年◯月◯日 午前2時47分 『先輩へ、ご迷惑をお掛けして申し訳御座いません、まだまだ体調が良くなく食欲も余り有りません、体調を早く万全にして出社したいと思って居ります』 平成◯◯年◯月◯日 午後1時50分 『今日、精神科医の所に行って来ました、病名は、鬱病、だそうです、精神安定剤と睡眠導入剤を処方して貰いました、精神科医って初めて行きましたが、普通の病院とは違って、先生が質問した事や今悩んでる事などを聞かれました。 別に聴診器をあてる事も無く、ただ単に医者とお喋りするだけです、大丈夫かなぁって思いました』 平成◯◯年◯月◯日 午前1時03分 『先輩、薬をちゃんと飲んでるのに全然眠れません、矢張り精神科医って適当だと思いました』 平成◯◯年◯月◯◯日 午前1時10分 『寝付けません、この1週間は殆ど寝て居ません、だからと言って昼間は寝てるかと言うと、これが気がはやって寝て居ません、なんとか頑張って仕事に行きたいですが、精神科医曰く、頑張って、ってのがいけないそうです』 平成◯◯年◯◯月◯◯日 午前3時12分 『イライラして心が不安で寝付けません、病院に行っても、睡眠導入剤と鬱の薬だけを出しておしまいです、精神科医って楽な商売ですと思いました、でも正直辛いです』 平成◯◯年◯◯月◯日 午前2時32分 『この前手紙に書きましたが医師は、鬱病だと言ってますが、自分にはそうは思えません、こんなにちゃんと薬も飲んで居るのに、何故寝れ無いか不思議です』 平成◯◯年◯◯月◯◯日 午前0時52分 『こうして先輩に手紙を書いている時が一番、なんか落ち着いて居る時間です、先輩に仕事を押し付ける事が心に響居て居ます、ご迷惑をお掛けして誠に申し訳御座いません』
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