第2話 まさみ

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「ねぇ」 【どうぞ】 家に帰るなり、その日疑問に思った事をゼロに確認した。 「あの人……」 【どなたでしょうか】 「田中実雅」 【はい。理解します】 「ポンコツ……だよね。随分な」 【あなたよりは若年……】 「そんな、話じゃないわ! 」 【どんな話でしょうか】 「難があるわよね」 【あなたに? 】 「もういい! 今日は寝てろ! 」 【ブィッシューン】 え?ちょ、ちょっと待って。 私より……若い? 嘘でしょ? 「ちょ、ちょっと! 」 全く起きない。熟睡だな。 っていやいや。 無視してるのだろう、このやろー。 あれで年下はないわ。ないない。ないよ。 ゼロだって間違うことはある。 あるのか? あるとしたら……この状況だって怪しい。 敢えてゼロを通さずに連絡した。 『明日も、会えませんか? 』 『いいですね、会いたいと思っていたところです。』 あれ? 性急な誘いだというのに。 いい感じじゃない。 ポンコツ……勘違いだったのかな? 『どんな服装がお好みですか? 』 これ、送ってやれ。 また、着てたらいいとか言うのかな。 『裸でもええで』 ああ、AI0(サポート)ついてましたか。 何か腹立つ。 『そちらも、裸で来て下さるなら』 そう送って、画面を閉じた せめて、自分の言葉で返事しなさいよ。 イライラを言葉で返した。
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