第2話 まさみ

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すぐに聞こえたのは 【田中実雅さんからの着信です】 「オッケー、受けて」 『申し訳ありません……その……』 「いいですよ、別に」 AIに返信させてた事ね。こちらは敢えて、0通さなかったのに。 『さすがに、裸は……』 そっちかい。 「ええ、何でもいいんで服、着てきてもらえます!? 切って」 通話を一方的に終了させた。 彼の言葉を使って言ってやったけど。 何だ、あれ。 随分なポンコツ具合じゃなかろうか。 あの関西人AIのがよっぽど人間ぽいわ。 顔が良ければいいのか、私は。 だけど、目指すのは成婚。 恋愛じゃなくて、結婚だ。 ならば、必要ではないか?見た目だって。 じゃあ、彼の“誰でもいい”も、仕方がないのか。 もういいや、分からない。 情報だけでは分からない。 聞こう、本人に。 警告音も無視してもらって。 無理にでも喋らせてやる!
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