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「……“少なからず”僕の事は、まだ好きなの?」
彼の言葉にドキンと心臓が大きく跳ねる。
……そ、それはそうだろう。
だからこそ……こ、こうやって……
俯く私の返事を、至近距離で首を傾げて待つ。
……察しろ。
とか、この人に無理か。
顔を上げずにいると、もう少し首を傾げて覗き込まれる。
ひー……
少し顔を上げると、小さく頷いた。
ふっと、顔を緩ませて
「そっか、良かった」
彼は、繋いだ私の手にそっとキスすると
「会わずに悩むくらいなら、会って悩む方が……ずっといいね」
そう言って、その手を引き寄せる。
少し近づいた私の体を今度は右手でぐいっと引き寄せる。
「会いたかった」
軽いキス。
ほんの少し体を離すと、目の前に艶っぽい瞳。
もう一度唇重なるその時に
「……私も」
そう伝える事が出来た。
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