第24話 さねまさ

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──【実雅以外にも“イケメン”はおる。それに、それくらいで駄目になるなら、成婚は無理やで】 あの日、0は雅実に他の男性と会うように勧めた。 半分は自棄になって僕も同意した。 マッチングの関係はとても危うい。 雅実からあるのは、他の男性と会うという報告だけ。 むしろ、無い方が良くないか? 『今週、その男性と会う』 そんな事を聞かされては、今週ずっと……何も手につかないのでは、そう思うほど、気になって仕方がない。 “今週”は金曜日までなのか それとも土曜日? 月曜日始まりのカレンダーもあるくらいだ。 日曜日も“今週”に含まれるのだろうか。 ふーっと、ため息を吐いて、ソファに座った。 【まぁ落ち着いたらどうや?】 「なぜ、他の男性と会うことを推進したんだ」 【人間っておもろいもんで、どんだけ幸せの絶頂期に結婚しても、歪みが出てきた時に“選ばなかった方”を思い出す。そして、あっちを選んだ方が幸せだったのではないか……なんて、思うもんや。それは選ばなかった方を消化してないから。つまり、長い目で見てこれは必要なステップや】 「相手は、雅実の好きな“イケメン”なのにか? そちらを好きになったらどうするんだ」 【お前は? 実雅。あの品川のねーちゃん、好きか?】 「お前までそんな事を。分かっているだろう?」 SS0の言葉に、苛立ちを覚える。
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