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「一昨日にたまたま通ったカフェで泣いてる萌花に再会しまして、理由を尋ねたら婚約者から結婚の破談を言い渡されたそうで、それから不安定な萌花の側にいました」
『結婚が破談ーー!!』
お父さんとお母さんが声を合わせて叫び、顔を合わせて驚いていた。
「じいちゃんばあちゃんや親戚に6月15日に萌花の結婚式をするってもう伝えたからな……。別れた理由が何かはわからないがいい加減過ぎないか」
父が婚約破棄をしたわたしの元彼上司に激怒していた。
「お父さん、押さえて。結婚破棄になって1番悲しんでるのは萌花なのよ」
わたしがしょぼんとしていた表情を浮かべてたのかお母さんが顔を真っ赤にして怒ってるお父さんにこれ以上言わないよう言ってくれた。
「憧れの結婚式場にこだわって結婚を先延ばしにするから、相手の気持ちが冷めて破談になったのもあるんじゃないか。28歳になって1から結婚相手から探さないといけ……」
お父さんが気持ちが治らず暴言を吐いてる中で、わたしと颯ちゃんの方を見て、なぜか素面に戻り恵比寿様の顔になった。
「ホッホー、あの人に捨てられたけど颯汰くんと再会してそれでまた付き合い始めたってわけか。この際だ、長い付き合いだし、6月15日に萌花、颯汰くんと結婚しなさい」
名案といった感じでお父さんがとんでもない事を言ってきた。
颯ちゃんがわたしの結婚相手になってくれたら、わたしは嬉しい。
でも、颯ちゃんはわたしがいくら迫ってもスルーしわたしの事を妹分としか思ってない気がする。
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