Love of tears 〜貴方は私の傘だった〜

1/12
407人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
年始年末休暇の前の日に彼から別れて欲しいと言われるとは思わなかった。 同じ職場という事で、周りにバレないようにこっそり付き合ってた。 だから、不幸中の幸い、わたしと彼が婚約していた事を職場の人は知らない……。 わたしは彼と4年半付き合ってた。 交際期間が長くなると男性はマンネリ化して刺激を求めて浮気に走ってしまうのか、彼はショールームにいる綺麗系の女性と浮気をし妊娠させてしまい、責任を取って結婚する事にした。 カフェで彼から一方的に別れを告げられ、置いていかれたわたし……。 一応婚約をしていたから、こんな終わり方は無責任過ぎると思った。 でも、同じ職場で直属の上司だから強く言えなくて、わたしは別れを受け入れるしか無かった。 わたしの結婚を楽しみにしてくれてる両親と祖父母に、結婚が破談になった事をなんて説明しようと途方にくれる。 ふと、カフェから外を見たら雨が降り出していた。 そして、わたしの目からも同じように涙が溢れ出ていた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!