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出逢い
女子校の高校3年生の九条蘭
今日は大切な親友が誕生日と言う事で花屋に訪れた。
花屋の店内は色とりどりの花がたくさんあり花の香りがする。花にあまり詳しくない私は親友に何をあげれば良いのか分からず花を見て迷ってた
「お困りですか?」
と私に向けての言葉だった
『はい、そうなんです…』
振り向き眉を下げ困った様に笑ってはそう言った。
店員さんは笑顔を零し私の隣へ立った。声も綺麗で顔立ちも綺麗でツーブロックヘアの茶髪の店員の男性で花屋にとても似合う人だった
『親友が誕生日で花を探してるですけど何か良い花ないですかね…』
「親友の誕生日なんですね、その子はどう言った感じの友達?」
店員さんが友達はどう言った感じか聞いてきた為、私は
『そうですね、明るくて元気で優しい子です。新しい事に取り込むのも好きな子で…』
私とは本当に真逆な子、けどその子に助けられた事はたくさんあって私の大切な親友
「素敵な友達なんだね、ならガーベラとかどう?」
『ガーベラ…』
ガーベラと小さく呟けば店員さんは優しく笑みを零し小さく頷きガーベラへ目を移す
花に疎い私だけど綺麗な花で自然と口元が綻ばんだ
「ガーベラの花言葉は“希望”と“常に前進”と言う花言葉なんだ、君にとてその友達は希望に感じたから」
『そうですね、私にとてその子は希望です、その子が居たら私は此処まで来れたんだと思います』
店員さんの言葉に確かにそうだなと思い改めてその友達が居たから此処まで来れたんだろと思い納得ができてそう告げる
『ガーベラを誕生日プレゼントで買って帰ります』
「分かりました」
優しげに綺麗に笑みを零しガーベラを丁寧に手を取ってレジへ向かい友達が好きな色はオレンジのためリボンはオレンジにしてもらい綺麗なガーベラの花束にして貰った
花束を手に取り綺麗だなと思った
『ありがとうございます…花、選んで下さって』
「ううん、別にいいよ、此方こそありがとうね」
私が感謝すれば店員さんはクスッと笑って首を横に振ってからそう告げた。
私はガーベラを手に持って花屋から出て行った
あんなにたくさんの花を見たのは初めてで花には花言葉があるだなと知った。
花に興味が少しだけ湧いてきた
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