✙ 第1章 ✙

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 もちろん彼が生理的に、魔力を持つ獣人族を 嫌ってるわけではない。 その剣技を()われ、副指令の座に就いた。 彼が兄と(した)う、カイゼル将軍の声に。  人間の中でも特に、獣人族を嫌うカイゼル将軍。  私はあの人が怖い。 アントニオを弟の様に思っても、私を見る目は アイスブルーの瞳の様に、凍っていた。 「下衆(げす)な田舎娘がっ!」 にが虫をかみ殺す声。
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