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赤丸《あかまる》真司《しんじ》は先生と呼ばれたい
私は文学賞はいらない。
ただ、小説家になって、大晦日に民放が、お笑い番組をしている裏にやってる、お硬い国営放送の裏番組に出たい。
国営放送の真面目番組で、元総理や有名な学者さんの、座談会の末席に『作家』として、加えてもらえれば良い。
「どうか私のことは“先生”と呼ばないでください」と、誰かに言ってみたい。
そして、母が亡くなった時、新聞の訃報記事で、
『赤丸民子さん(108歳)作家・赤丸真司さんの母』
と掲載されればそれで良い。
(完)
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