コレクション

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ようやくホームランバーへの未練も、もう一本貰えたことで無くなり、満足してベンチを降りた。 ふと、おばあちゃんの「喧嘩でもしたのい?」という言葉を思い出した。 「別に喧嘩なんて・・・」 呟いた瞬間。 パンッ!! 弾ける、爆発音が公園の方から聞こえてきた。 その後も、二発目、三発目と立て続けに聞こえる。 「癇癪玉か」 男の子の様に、王冠収集や虫採りが好きな私だが、癇癪玉は好きになれない。 前に住んでいた所では、それを使った酷い遊びを見たからだ。 「どうせまた、あんな事やってるんだろうな」 私は鎮守の森の裏にある、ささら川を目指した
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