群青の空

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二つ目の鳥居まで来た所で、後ろを確認する。 「よ、良かった・・・」 耳を済ましても、風で葉が擦れる音と、蝉の鳴き声しかしない。 あの奇妙なカラカラという音は聞こえなかった。 「ホームランバー・・・」 せっかく買ったのに、殆ど食べられなかった。 今となっては残念だが、さっきの状況では仕方無い。 私はそのまま、拝殿の賽銭箱へと上がる階段に腰掛け、息を整えた。 森に囲まれたこの場所は、人の声は無く、木漏れ日が地面をキラキラとさせる。 歴史も古いらしく、大きな御神木はあるが小さな神社だ。 人に会いにくいと言う点ではお気に入りだが、夕方になると蚊が多くなるので注意が必要なのだ。
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