群青の空

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ちゃぶ台の大皿にはおにぎりが7つ乗っている。 私が2つ。 おじいちゃんが3つで、おばあちゃんが2つだ。 「いただきまーす」 虫が寄らないように被せてある蠅帳(はいちょう)を持ち上げ、おにぎりを2つ取り、大きな口でかぶりついた。 「えー、昆布だ。梅干しが良かった」 「出汁とったやつが勿体ないでしょう?その中のどれかは梅干しだよ。そっちに持ってるやつがそうかもしれないよ。はい、お茶」 「ありがと」 ごくごくと勢いよく飲むと、乾いた喉にお茶が流れ落ちていくのがわかる。 「ほら、亜子ちゃん!ラジオ体操遅れちゃう!」 慌ててもう1つのおにぎりも急いで食べ、縁側の方からサンダルを履いて駆け出した。 もう1つのおにぎりも、まさかの昆布だった。
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