群青の空

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ミーン ミンミンミン ミィーーーン ミンミンミーン ひとり、店の前のベンチに座って冷たいアイスクリームバーを食べる間も、自分を取り囲んでいるのかと思うくらいの蝉が元気に鳴いている。 「あー・・・美味しい」 地面に着かない足をパタつかせ、暑い夏の陽射しの下で、冷たいアイスを堪能していた。 「あ!お前・・・」 同じクラスの男子、友明(ともあき)だ。 少し離れた向こうからは、同じ2年生の真理と良太、可奈子もやって来ていた。 何かを言おうとした友明から一刻も早く離れたくて、食べかけのアイスを握りしめたまま、坂道を掛け上がった。
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